Nature ハイライト

進化:調節性lncRNAの出現は大昔にさかのぼる

Nature 505, 7485

長鎖非コードRNA(lncRNA)の進化史に関してはほとんど分かっていない。だが、進化に関する手がかりが得られれば、その機能の解明に役立つだろう。H Kaessmannたちはそうした目的で、四肢類11種を対象として、lncRNAのレパートリーと発現パターンに関する初の大規模な進化研究を行った。そして、霊長類特異的なlncRNAが1万個以上、高度に保存されたlncRNAが約2,500個見つかり、そのうち約400個は、四肢類の進化史のごく初期に当たる3億年以上前に生じた可能性が高いことが分かった。多くのlncRNA、中でも古いlncRNAは、現在でも活発に使われており、主として胚発生の調節や、精子形成からシナプス伝達までの幅広い機能に関わっているようだ。

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