Nature ハイライト
細胞生物学:ヒストンバリアントH2A.Zのシャペロン
Nature 505, 7485
ヒストンH2Aは真核細胞のクロマチンに存在する典型的なヒストンの1つで、ヒストンH2A.Zはそのバリアントである。H2A.Zは転写などの核で起こる過程に重要な機能を担っている。今回、A Hamicheたちはヒトタンパク質ANP32Eが、クロマチンからのH2A.Zの除去を促進できるH2A.Zシャペロンであることを明らかにしている。生化学的および構造的データから、ANP32EがH2A.Zを認識してクロマチンから立ち退かせる際の分子基盤が示され、全ゲノムマッピング解析からはゲノムの重要な調節領域でANP32EがH2A.Zの存在量を調節する機構が明らかになった。
2014年1月30日号の Nature ハイライト
進化:調節性lncRNAの出現は大昔にさかのぼる
細胞:多能性を誘導する新たな手段
細胞生物学:ヒストンバリアントH2A.Zのシャペロン
宇宙:近傍褐色矮星の天候に注目しよう
原子物理学:ディラック作用がなかなか見つからなかった単極子を生成する
化学:がん標的療法への応用が期待される緩和制御
進化:繁殖のことなら兄弟は協力し合う
分子生物学:in vivoのRNAストラクチュロームを調べる