Nature ハイライト
宇宙:近傍褐色矮星の天候に注目しよう
Nature 505, 7485
Luhman 16ABと呼ばれる最近発見された天体系は、惑星よりはずっと大きいものの恒星になるには小さ過ぎる2つの褐色矮星からなる連星であり、地球からわずか6光年しか離れていない。これより近いものは、ケンタウルス座アルファ星とバーナード星だけである。今回I Crossfieldたちは、赤外領域で褐色矮星Luhman 16Bの表面マップを作り、点々とした雲の存在を示唆する大規模な表面パターンを発見した。観測結果からは、全球天候パターン進化の特徴的な時間スケールが約1日であることが示唆される。褐色矮星の天候パターン進化をさらに観測すれば、全球循環条件が褐色矮星や巨大系外惑星の塵に富んだ大気にどのように影響するのかを理解する新しい基準が得られるかもしれない。
2014年1月30日号の Nature ハイライト
進化:調節性lncRNAの出現は大昔にさかのぼる
細胞:多能性を誘導する新たな手段
細胞生物学:ヒストンバリアントH2A.Zのシャペロン
宇宙:近傍褐色矮星の天候に注目しよう
原子物理学:ディラック作用がなかなか見つからなかった単極子を生成する
化学:がん標的療法への応用が期待される緩和制御
進化:繁殖のことなら兄弟は協力し合う
分子生物学:in vivoのRNAストラクチュロームを調べる