Nature ハイライト

宇宙:非対称な爆発の残骸であるカシオペア座A

Nature 506, 7488

重力崩壊型超新星爆発のシミュレーションのほとんどは、爆発が非対称であることを示しているが、その結果として生じる形態は、モデルによって異なっている。B Grefenstette たちは、非対称な爆発の指標として、重力崩壊型超新星爆発の若い残骸であるカシオペア座A(Cas A)における放射性チタン44(44 Ti)の分布を分析した。そして、衝撃を受けていないCas Aの内部における不均一な分布の程度が、球状爆発から予測されるよりも大きいが、高度に双極的な爆発の後に起こると考えられているほどには著しくないことを報告している。これらの知見に基づいて、Cas Aの重力崩壊型超新星爆発における爆発の型は、非対称性の両極端の中間であったと著者たちは結論している。

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