Nature ハイライト

分子生物学:RNA–タンパク質複合体の組み立て

Nature 506, 7488

タンパク質–RNA複合体の組み立てには、タンパク質が次々と結合していくのにつれて起こるRNAの構造調整が関わっている可能性があるが、このような変化の詳細を直接明らかにすることは困難だった。S Woodsonたちは、高度な3色蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)法とモデリングを用いて、30Sリボソーム組み立ての初期に起こる事象を観察した。S4リボソームタンパク質が16S rRNAと結合する際には、変化の途中で安定な非天然中間体ができること、S4タンパク質がRNAへリックスの動態を変化させて、その後のタンパク質の結合を可能とするコンホメーション変化を起こしやすくすることが分かった。

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