Nature ハイライト
宇宙:アンドロメダ座IIに見つかった矮小銀河の合体
Nature 507, 7492
銀河形成論では、低質量銀河同士の合体が予想されている。しかし、小さい系が天の川銀河のような大きい系へ降着する例は間接的に観測されているものの、総計で質量が太陽類似星の十億倍より小さい低質量銀河同士の合体は見つかっていない。今回、N Amoriscoたちが、アンドロメダの伴銀河の1つである矮小楕円銀河のアンドロメダ座IIで、恒星流を力学的に検出したことを報告しており、2つの矮小銀河が合体した残骸を観測していると結論している。この結果は、最低質量の銀河に至るまで規模に依存しないという、銀河形成の特性を示している。
2014年3月20日号の Nature ハイライト
がんゲノミクス:膀胱がんの治療標的を探し出す
発生生物学:骨の成長と血管新生は連動している
創薬:明らかになった死細胞処分機構
宇宙:アンドロメダ座IIに見つかった矮小銀河の合体
磁気圏物理学:地球の放射線帯内の「縞模様」
フォトニクス:フォトニクス技術を搭載したレーダー
環境化学:新生代の炭素収支を釣り合わせる
進化:メラノソームの形態の変化
進化遺伝学:ネアンデルタール人の遺伝子は今
免疫:インターロイキン35による免疫の負の調節