Nature ハイライト
免疫:インターロイキン35による免疫の負の調節
Nature 507, 7492
インターロイキン35(IL-35)産生B細胞が、免疫に対する新規な負の調節因子であることが突き止められた。IL-35を産生できないB細胞を持つマウスは、誘導性の自己免疫疾患にかかりやすいが、同時にサルモネラ菌(Salmonella)感染に対する抵抗性が上昇していることも明らかになった。この知見から、B細胞によるIL-35産生が自己免疫疾患や感染症での治療標的となる可能性が考えられる。
2014年3月20日号の Nature ハイライト
がんゲノミクス:膀胱がんの治療標的を探し出す
発生生物学:骨の成長と血管新生は連動している
創薬:明らかになった死細胞処分機構
宇宙:アンドロメダ座IIに見つかった矮小銀河の合体
磁気圏物理学:地球の放射線帯内の「縞模様」
フォトニクス:フォトニクス技術を搭載したレーダー
環境化学:新生代の炭素収支を釣り合わせる
進化:メラノソームの形態の変化
進化遺伝学:ネアンデルタール人の遺伝子は今
免疫:インターロイキン35による免疫の負の調節