Nature ハイライト

神経科学:学習へのプルキンエ細胞スパイクの関わり

Nature 510, 7506

小脳の神経可塑性は行動学習の重要な要素である。登上繊維から伝わる運動誤差信号は、平行繊維とプルキンエ細胞の間のシナプスでの長期抑圧の調節によって小脳の学習を促進することが分かっている。今回Y YangとS Lisbergerは、運動学習課題を実行中のサルで、単一のプルキンエ細胞で1回の複雑スパイクが引き起こす可塑性を調べ、可塑性と運動学習の両方の程度が、この登上繊維入力の複雑スパイクの持続時間に依存することを見いだした。こうした段階的な教示的信号は、登上繊維からの入力が「全か無か」的なものだとする従来の見方とは異なるものだ。

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