Nature ハイライト
幹細胞:成人糖尿病患者の体細胞を再プログラム化
Nature 510, 7506
これまでの研究で、成熟した細胞の核を未受精で未成熟な卵細胞へ移植する体細胞核移植(SCNT)によって、ヒトの胎児や新生児の繊維芽細胞(皮膚の細胞)から多能性幹細胞株を樹立できることが明らかにされている。今回D Egliたちは、SCNTによって、1型糖尿病の成人患者の皮膚細胞を含む成人体細胞から胚性幹細胞株を樹立するのに成功したことを報告している。著者たちはまた、幹細胞樹立の効率や胚発生能に影響するパラメーターを体系的に調べており、これは将来の治療への適用に向けてこの方法を改良するのに重要と考えられる。
2014年6月26日号の Nature ハイライト
核物理学:ゼロ知識による核安全保証
構造生物学:tRNAが選択を誤らないように指令するのは変則的な塩基対
構造生物学:モジュール型ポリケチド合成酵素の構造
物理学:ビッグGへの新しい道
ナノ材料:単層カーボンナノチューブの新しい作製法
気候科学:グリーンランド氷床の過去の崩壊
神経科学:学習へのプルキンエ細胞スパイクの関わり
幹細胞:成人糖尿病患者の体細胞を再プログラム化
がん:髄芽腫のゲノミクス/エピゲノミクス