Nature ハイライト
量子物理学:制御可能なハイブリッドキュービット
Nature 511, 7507
量子ビット系つまりキュービット系の多くで、速度とコヒーレンスは反対の役割を果たしており、特定のデバイスはその内のどちらか一方に対して最適化されている。今回M Erikssonたちは、電荷型の特性から生じる高い速度と、スピン型の特徴から生じる量子コヒーレンスを組み合わせたハイブリッドキュービットについて報告している。2個の量子ドット内の3個の電子でできたこの新しいデバイスは、標準的なシリコン製造技術を使って容易に作製でき、85~95%のゲート忠実度を示している。これは、電気的にゲート制御する半導体量子ドットキュービットでこれまで報告された中で最も高い。
2014年7月3日号の Nature ハイライト
進化:進化的な指減少の機序
構造生物学:グラム陰性細菌の膜構造
宇宙:近接して三重星をなすブラックホール
超伝導:常伝導状態の基底状態の探索
光物理学:非線形光学の視野を広げる
量子物理学:制御可能なハイブリッドキュービット
古海洋学:退氷期における深海の事象
発生生物学:X染色体の不活性化機構
免疫学:自然免疫を標的とする結核治療