構造生物学：減数分裂時の乗換え抑制機構

減数分裂は半数体の配偶子を作り出す細胞分裂プログラムで、複製された染色体が乗換えによって物理的に連結されなければならない。乗換えの部位では、二価染色体の姉妹染色分体の一方同士の間で相同なDNA鎖が交換される。乗換えが1回起こると、その近傍で乗換えが起こりにくくなる「乗換え干渉」という現象があるために、乗換えは染色体に沿って均等な間隔で起こる傾向がある。N Klecknerたちは、この乗換え干渉過程に関与する機構について新しい知見を得た。著者たちは以前、減数分裂時の染色体が機械的応力を蓄積することを明らかにして、それが乗換え形成に影響を及ぼしている可能性を示したが、今回は、この応力の解放や再分配にSUMO化されたトポイソメラーゼIIやRed1が関与することを報告している。

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