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医学:インターフェロンはSIV感染で2通りの働きをする

Nature 511, 7511

サル免疫不全ウイルス(SIV)に曝露されたアカゲザルで、I型インターフェロン(IFN-I)が2通りの働きをすることが今回明らかになった。IFN-Iは感染の発症時には効果があるが、感染が進行すると有害な働きをするようになる。IFN-I受容体の働きを阻害すると、血漿中ウイルス量が増加し、CD4 T細胞減少が加速され、エイズへの進行が促進される。直腸内に高用量のSIVを投与する前にIFN-α2aを投与すると、全身感染に対する抵抗性が上昇する。しかしIFN-α2aを投与し続けると、IFN-Iに対する脱感作が引き起こされ、SIV感染が起こりやすくなる。SIV感染に対するIFNの投与では炎症誘発性の抗ウイルス効果と抗炎症性の影響のバランスの見極めが必要なようだ。

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