Nature ハイライト
古気候:海洋循環の変化に先行して南極大陸は氷に覆われた
Nature 511, 7511
南極大陸で氷床が発達したのは約3400万年前で、これは「超温室」気候と呼ばれる、氷に覆われていない状態が続いた期間の後に当たる。これまでの研究では、氷床が発達した原因は海洋ゲートウェイが開いて生じた南極大陸の熱的隔離か、大気中のCO2含有量の漸減のどちらかだろうと考えられている。M Huberたちは今回、気候モデルを用いて、氷床の発達はCO2の変化によって強制されたもので、これが海洋循環の変化を引き起こしたことを示している。対照的に、海洋ゲートウェイが開いたことは、海洋循環には比較的小さい影響しか与えなかった。
2014年7月31日号の Nature ハイライト
がん:肺がんゲノムの解析
構造生物学:減数分裂時の乗換え抑制機構
構造生物学:クラスC Gタンパク質共役受容体の構造
古気候:海洋循環の変化に先行して南極大陸は氷に覆われた
地球:広範囲にわたって地表が作り直されて隠された冥王代地球の歴史
医学:PTEXはマラリアタンパク質の輸送に必須である
神経科学:視覚野の微妙なバランス
医学:インターフェロンはSIV感染で2通りの働きをする
エピジェネティクス:初期胚におけるDNAのメチル化