Nature ハイライト
構造生物学:クラスC Gタンパク質共役受容体の構造
Nature 511, 7511
クラスCに分類されるGタンパク質共役受容体(GPCR)の1つである代謝型グルタミン酸受容体5(mGlu5)の膜貫通部分のX線結晶構造が報告された。これは、負のアロステリック調節因子であるマボグルラント(mavoglurant)が存在する状態での構造である。mGlu5の負のアロステリック調節因子は、脆弱X症候群やうつ病、不安障害、片頭痛や運動異常症の治療薬として臨床試験が行われており、mGlu5の正のアロステリック調節因子は、統合失調症や認知障害の治療に役立つと考えられている。今回得られた構造では、マボグルラントは受容体の細胞外表面から約8 Å入った所のポケット中にあることが分かった。
2014年7月31日号の Nature ハイライト
がん:肺がんゲノムの解析
構造生物学:減数分裂時の乗換え抑制機構
構造生物学:クラスC Gタンパク質共役受容体の構造
古気候:海洋循環の変化に先行して南極大陸は氷に覆われた
地球:広範囲にわたって地表が作り直されて隠された冥王代地球の歴史
医学:PTEXはマラリアタンパク質の輸送に必須である
神経科学:視覚野の微妙なバランス
医学:インターフェロンはSIV感染で2通りの働きをする
エピジェネティクス:初期胚におけるDNAのメチル化