Nature ハイライト
超伝導:YBa2Cu3O6+x超伝導体の構造
Nature 516, 7529
今回A Cavalleriたちは、フェムト秒X線回折測定と第一原理密度汎関数理論計算を使って、100 Kで光学的に駆動されて非線形格子励起が起きているYBa2Cu3O6+xの結晶構造を決定している。このエキゾチックな非平衡状態では、この材料の電子構造が超伝導に有利になるように変化する。この結果、駆動された状態では、超伝導面が互い違いに近づいたり離れたりすることが明らかになった。このことから、Cu–O2二重層内と二重層間で超伝導結合が強まったり弱まったりする様子が説明できる。
2014年12月4日号の Nature ハイライト
神経科学:うつ病におけるβカテニンの役割
幹細胞:多能性細胞に見られる遺伝子発現の多様性
細胞生物学:重要な細菌呼吸鎖酵素
宇宙物理学:星形成の自己制限的な性質
超伝導:YBa2Cu3O6+x超伝導体の構造
材料科学:変形できるエネルギー貯蔵用材料
行動経済学:銀行員を信じられるとき
植物科学:オーキシンが植物の細胞骨格に作用する仕組み
微生物学:頼りになる腸内ウイルス
細胞生物学:核内受容体によるオートファジーの制御