Nature ハイライト

超伝導:YBa2Cu3O6+x超伝導体の構造

Nature 516, 7529

今回A Cavalleriたちは、フェムト秒X線回折測定と第一原理密度汎関数理論計算を使って、100 Kで光学的に駆動されて非線形格子励起が起きているYBa2Cu3O6+xの結晶構造を決定している。このエキゾチックな非平衡状態では、この材料の電子構造が超伝導に有利になるように変化する。この結果、駆動された状態では、超伝導面が互い違いに近づいたり離れたりすることが明らかになった。このことから、Cu–O2二重層内と二重層間で超伝導結合が強まったり弱まったりする様子が説明できる。

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