Nature ハイライト

惑星科学:太陽類似星ができるには時間がかかる

Nature 516, 7530

高密度星間雲コア内での星や惑星の形成モデルには、短時間でのコア崩壊を予想しているものもあれば、100万年以上かかるようなゆっくりとしたコア収縮を想定しているものもある。S Schlemmerたちは、水素(H2)を使う化学時計の新規な改変型を使って、生まれたての太陽型星の仲間であるIRAS 16293-2422 A/Bを含む高密度星雲コアの年齢を決定した。重水素置換体分子H2D+の低エネルギーの回転線は電波波長で観測可能で、これを使って、H2D+のオルトとパラのスピン異性体の比を決定できる。H2D+のスピン異性体比は、星雲内の環境下で時間とともに単調に変化する。星形成する星雲コアの年齢は、短時間崩壊モデルで主張される10万年ではなく、100万年程度と見積もられ、これは、N2H+時計を使った以前の報告と一致している。

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