Nature ハイライト

宇宙:星はどこまで大きくなれる?

Nature 434, 7030

恒星は太陽質量のおよそ150倍以上には成長できないらしい。恒星の大きさに固有の上限値があるのかどうか、あるとしたらどのような値になるのかについて、これまで見解が一致するには至らなかった。 そこで今回、D Figerはハッブル宇宙望遠鏡を使って、アーチーズ星団中で大質量の恒星を探した。銀河系中心近傍にあるこの高密度星団は十分に大きいので、太陽質量の500倍の恒星が見つかってもよいはずである。しかし、太陽質量の130倍を超える恒星は見つからなかった。 Figerによれば、これらの観測結果から、恒星に質量の上限がないという可能性は1億分の1しかないことが示されるという。 「なぜ恒星質量に太陽質量の150倍前後という上限があるのか、明確な説明はない。おそらく150太陽質量よりも重い恒星はアーチーズ星団に存在したのだろうが、すでに崩壊してブラックホールになったのだろう」とP KroupaはNews and Viewsで語っている。

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