Nature ハイライト
超伝導:謎めいた電子対
Nature 521, 7551
チタン酸ストロンチウムは特異な超伝導体であり、この化合物では、超伝導状態だけでなく、超伝導にならないより高温でも、電子対が形成されると考えられている。G Chengたちは今回、この系において、超伝導転移温度よりはるかに高い温度で電子対が形成されたことを示す直接的な証拠を提示している。著者たちは、この電子対が、前もって形成され、より低温で凝縮して、この系に非従来型の超伝導状態を生じさせる、長い間探し求められていたものだと主張している。
2015年5月14日号の Nature ハイライト
進化:真核生物の性質を備えた古細菌
神経科学:飢餓と口渇に対する混合した応答
神経科学:昆虫は自分の位置をどのように知るか
宇宙物理学:星形成はガスの流入が遮断されて止まる
超伝導:謎めいた電子対
量子物理学:自由電子の量子制御
植物科学:MAPKを活性化するもう1つの方法
発生生物学:YAPタンパク質が組織に形態を与える
分子生物学:Xistの遺伝子サイレンシング機構
構造生物学:F型ATP合成酵素aサブユニットの構造
構造生物学:酵母V型ATPアーゼの回転状態