Nature ハイライト

構造生物学:光に依存した遺伝子調節に関する新しい手掛かり

Nature 526, 7574

CarHは光受容体で、粘液細菌のMyxococcus xanthusと高度好熱菌のThermus thermophilusでは光を感知する発色団としてビタミンB12の誘導体であるアデノシルコバラミンを使い、光に依存した遺伝子調節に関わっている。C Drennanたちは、3つの互いに関連した状態、すなわち暗所にあってオペレーターDNAと結合していない状態と結合している状態、また光照射した後の状態にあるCarHのX線結晶構造を解いた。これらの構造から、光への曝露が引き金となって大きなコンホメーション変化が起こり、それによってCarHがDNAから解離して、カロテノイド生合成遺伝子のCarHによる転写抑制が解除される仕組みが明らかになった。

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