Nature ハイライト 宇宙:爆発でできた銀河団の空洞 2005年1月6日 Nature 433, 7021 超大質量ブラックホールにより生じた最強のアウトバーストが発見された。これが銀河団に巨大な空洞を形成しつつあるようだ。今週号でB McNamaraたちは、地球を周回するチャンドラX線望遠鏡による画像を使って、銀河団MS0735.6+76421にさしわたし約650,000光年の空洞2つを発見したと報告している。噴出するプラズマが供給するエネルギーは、この銀河間物質に起きるはずの冷却を、数十億年にわたり相殺するのに十分な量である。このエネルギーは、急速に成長するブラックホールへ物質が落下する際に発生する可能性が非常に高く、この研究グループの推定によると、ブラックホールの質量は太陽の1億倍である。 2005年1月6日号の Nature ハイライト 地球:地下にしまい込む 進化:シジュウカラが教える小進化のヒント 医学:抗生物質による神経の保護 電子工学:ナノスケールの機械スイッチ 植物科学:植物の発生を調節するPIN遺伝子 宇宙:爆発でできた銀河団の空洞 : 目次へ戻る