Nature ハイライト

がん:がん幹細胞のサポート機構

Nature 529, 7585

がん幹細胞が腫瘍プログレッションを駆動するように調節される機構はよく分かっていない。グリオーマ由来のがん幹細胞では、ID2タンパク質と低酸素誘導因子(HIF)群が高度に発現している。今回A Iavaroneたちは、DYRK1キナーゼがID2を調節し、VHLユビキチンリガーゼ複合体との相互作用が関与する機構を介して、HIF2レベルとグリオブラストーマ関連がん細胞の腫瘍発生特性を修飾することを示している。この知見により、これらのがん幹細胞の活性に干渉する治療経路の候補が示された。

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