Nature ハイライト
光学・フォトニクス:光に対する磁場
Nature 534, 7609
光学素子や光学材料の設計にトポロジカル効果を利用すれば、応用研究や基礎研究に刺激的で新しい方向性が見つかる。光子の量子ホール効果を生じさせることは、大きな目標である。この効果は、トポロジカルに保護された光子エッジ状態を持ち、よく知られた電子の量子ホール効果とよく似ている。これまでのトポロジカルなフォトニック法は、導波路格子内の光子に限られていた。今回N Schineたちは、連続光子に対する人工磁場を実現するため、注意深く設計された光子トラップを作製している。このトラップは、4枚の反射鏡を使って、あたかも磁場によって生じたかのようなローレンツ力と等価なコリオリの力を光子が受けるようにしている。この方法によって、光子量子ホール材料の光子ランダウ準位が観測できるようになった。
2016年6月30日号の Nature ハイライト
地球科学:アジアモンスーンの64万年間の記録
がん治療:併用療法でKRAS腫瘍を標的にする
発生学:初期胚におけるクロマチンの全体像
光学・フォトニクス:光に対する磁場
気候科学:森林生産力の季節変動
社会行動学:自己報酬としての攻撃行動
微生物遺伝学:細菌の低レベルの変異率を直接測定
微生物学:病原菌を歓待し過ぎのホスト
がん遺伝学:海洋生物種に見られる伝播性のがん
タンパク質折りたたみ:哺乳類ミトコンドリアのストレス応答