Nature ハイライト

分子生物学:翻訳開始前のリボソームを捕捉

Nature 535, 7613

数十年にわたる研究より、真核生物の翻訳は、まずリボソーム小サブユニットと関連する因子がメッセンジャーRNAの5′末端から開始コドンに達するまでスキャニングを行うことによって開始すると考えられている。しかし、この過程の中間体を単離することは困難であった。今回T Preissたちは、スキャニング中に動的に変化する初期翻訳複合体のプロファイリングを可能にする方法を開発し、TCP-seq(translation complex profile sequencing)と名付けた。解析の結果、この分野で主流な総合的モデルの裏付けが得られるとともに、遺伝子発現のこの重要な側面をより深く理解する基盤となり得る新しい機構的詳細が明らかになった。

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