Nature ハイライト
構造生物学:哺乳類のレスピラソーム超複合体の構造
Nature 537, 7622
ミトコンドリアの電子伝達鎖複合体は、細胞呼吸とエネルギー生産を行っており、複合体は集合して、レスピラソームと呼ばれる超複合体を形成している。今回2つのグループが、複合体I、複合体IIIの二量体、複合体IVからなる超複合体の低温電子顕微鏡構造を、5.4~7.8 Åの分解能で明らかにした。M Yangたちはブタの心臓から単離したレスピラソームを、L Sazanovたちはヒツジの心臓から得たレスピラソームを用いている。これらの構造から、複合体内でのサブユニットの配置と複合体同士の相互作用についての手掛かりが得られた。
2016年9月29日号の Nature ハイライト
植物遺伝学:イネの高収量に関する遺伝学
構造生物学:細菌細胞壁の完全性のカギとなるSEDSタンパク質
構造生物学:哺乳類のレスピラソーム超複合体の構造
分子画像化法:「PNI」画像として捉えられた共鳴線
化学:単純な有機系における振動反応
地球力学:HIMU海洋島玄武岩の起源
食料安全保障:小規模農家のための作物増収
神経科学:Chd8変異マウスの自閉症様行動
神経科学:予期的渇きを引き起こす神経回路