Nature ハイライト
学習と記憶:生体エネルギー不全と記憶
Nature 539, 7630
慢性のミトコンドリア機能不全が脳の認知機能に病理学的影響を与えることはよく知られているが、ミトコンドリア信号による神経情報処理の急性調節についてはよく分かっていない。今回、カンナビノイドによる脳機能の急性障害に、ミトコンドリアのカンナビノイド受容体の活性化と下流の信号系が関わることが分かった。従って、ミトコンドリアの生体エネルギーが急に変化したり停止したりするだけで、認知に短期的な影響が出ることがあり、ミトコンドリアが正常な脳機能の調節に役割を持つことがはっきりと示された。
2016年11月24日号の Nature ハイライト
パターン形成:齧歯類における異なる縞模様の発生
植物科学:植物での細菌感染の仕組み
細胞微生物学:細菌のAgl–Gltモーターの解明
材料科学:デバイスにすぐにでも応用可能なドープ高分子半導体
材料科学:単層グラフェンが潤滑剤にならない理由
学習と記憶:生体エネルギー不全と記憶
免疫学:腸粘膜でのアポトーシスを起こした細胞のファゴサイトーシス
免疫学:ノンプロフェッショナル食細胞による組織炎症の制御
細胞生物学:Fat1カドヘリンはミトコンドリア機能を制御する
DNA修復:DNAミスマッチの認識