Nature ハイライト
微生物学:ダイエット後に体重が増える仕組み
Nature 540, 7634
減量のために食餌制限を行う人たちは、体重減少を長い間維持するのが無理だと悟り、反対に体重が過剰に増えるというサイクルに陥ってしまうことが多い。この現象を促進する機構は明らかにされていない。今回E Elinavたちは、マウスで、食餌制限後の体重減少に成功した後も持続していて、肥満を促すような食餌を再度与えられると体重再増加および代謝異常の増悪をもたらす腸内マイクロバイオームのシグネチャーを明らかにしている。強化された体重再増加の表現型は、糞便移植によって食餌制限をしていないマウスに導入できることが分かった。研究チームはさらに、食餌制限後の体重再増加の程度をマイクロバイオームに基づいて個別に予測することのできる機械学習アルゴリズムも開発している。
2016年12月22日号の Nature ハイライト
ウイルス学:メタトランスクリプトミクス解析で明らかになった多様性に満ちたウイルスの世界
微生物学:ダイエット後に体重が増える仕組み
がん:転移の有力な機構
物性物理学:量子スピン液体であることが明らかになったYbMgGaO4
超分子化学:100個以上の構成要素からなる自己集合錯体
植物生物工学:化学物質の噴霧による作物の増収
心血管疾患:抗アテローム性動脈硬化作用のシグナル伝達
細胞生物学:mRNAの品質管理
構造生物学:サルモネラのインジェクチソームの詳細な構造
構造生物学:CB1カンナビノイド受容体の構造
構造生物学:活性を持つRNAポリメラーゼIの構造