Nature ハイライト
フォトニクス:放射連続状態内に閉じ込められた光
Nature 541, 7636
光は、鏡と鏡の間や空洞の中に閉じ込めて捕獲することができる。しかし、開放系の連続状態において波動を捕獲するという約1世紀前から量子力学理論によって知られている興味深い効果が、一般的な現象であることが最近分かり、光学だけでなく音響学にも応用されている。「連続状態中に束縛された」光状態が実現されたのは、これまで受動的な系に限定されていた。しかし今回、B Kantéたちは、連続状態中のそうした束縛状態を用いて室温でレーザー作用を生じさせるナノフォトニック構造を作製したことを報告している。この効果は、光–物質相互作用の新しい効果を調べるのに役立つ可能性がある。
2017年1月12日号の Nature ハイライト
がん:食道がんの複雑性
神経科学:呼吸における機械刺激伝達の役割
発生生物学:ヒト胃底オルガノイドの創出
天文学:冥王星の氷面上の新しい剣状地形
フォトニクス:放射連続状態内に閉じ込められた光
進化学:ギンザメ類の位置付け
心血管疾患:心臓再生に関連する低酸素経路
分子生物学:「非コード」RNAの産物であるSPARポリペプチド
がん:SPNS2タンパク質は転移を調節する
構造生物学:リボスイッチRNAの反応状態の構造