Nature ハイライト
遺伝学:遺伝的多様性と胚発生
Nature 541, 7637
E FurlongとE Birneyたちは今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の80の近交系統において、遺伝的多様性が複数の発生段階にわたって転写調節や転写後調節に及ぼす影響を体系的に明らかにしている。彼らは発現遺伝子の約17%を調節する量的形質座位(QTL)を見いだした。これらには発生段階特異的なQTLおよび発生段階に共通したQTLが含まれており、その約3分の1はいずれかの胚発生段階特異的な影響を示した。また、転写後の3′ RNAプロセシングや、転写産物のアイソフォームの多様性および3′非翻訳領域の長さの多様性と関連するモチーフに影響を及ぼすQTLも明らかになった。
2017年1月19日号の Nature ハイライト
材料科学:再構成可能に構造設計された材料が形になる
微生物学:真核生物の性質を持つアーキア
がん:限局性前立腺がんのゲノミクス
分子生物学:m6Amは新たなエピトランスクリプトーム標識である
量子光学:中赤外のスクイーズド光
生物地球化学:リン制限の歴史
進化学:バージェス頁岩に由来する、殻を持ったヒオリテス類
遺伝学:遺伝的多様性と胚発生
ウイルス学:ピコルナウイルスの複製におけるPLA2G16の役割
細胞生物学:誘導されたオートファジーは腫瘍のプログレッションを促す