Nature ハイライト

遺伝学:遺伝的多様性と胚発生

Nature 541, 7637

E FurlongとE Birneyたちは今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の80の近交系統において、遺伝的多様性が複数の発生段階にわたって転写調節や転写後調節に及ぼす影響を体系的に明らかにしている。彼らは発現遺伝子の約17%を調節する量的形質座位(QTL)を見いだした。これらには発生段階特異的なQTLおよび発生段階に共通したQTLが含まれており、その約3分の1はいずれかの胚発生段階特異的な影響を示した。また、転写後の3′ RNAプロセシングや、転写産物のアイソフォームの多様性および3′非翻訳領域の長さの多様性と関連するモチーフに影響を及ぼすQTLも明らかになった。

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