Nature ハイライト
ウイルス学:ピコルナウイルスの複製におけるPLA2G16の役割
Nature 541, 7637
T Brummelkampたちは今回、半数体細胞を用いたゲノム規模での遺伝的スクリーニングを行い、ピコルナウイルスの複製に必要な宿主因子を明らかにしている。彼らは、低分子ホスホリパーゼPLA2G16がウイルスゲノムの細胞質への輸送に必要であることを見いだした。著者たちはまた、PLA2G16欠損細胞にウイルス感受性を回復させる変異体のスクリーニングから、オートファジーによる細胞内細菌の排除に関わるセンサーとして知られるガレクチン-8を発見した。PLA2G16の詳細な機能は不明であるが、PLA2G16はガレクチン-8陽性小胞からのウイルスゲノムの脱出を促進すると著者たちは考えている。
2017年1月19日号の Nature ハイライト
材料科学:再構成可能に構造設計された材料が形になる
微生物学:真核生物の性質を持つアーキア
がん:限局性前立腺がんのゲノミクス
分子生物学:m6Amは新たなエピトランスクリプトーム標識である
量子光学:中赤外のスクイーズド光
生物地球化学:リン制限の歴史
進化学:バージェス頁岩に由来する、殻を持ったヒオリテス類
遺伝学:遺伝的多様性と胚発生
ウイルス学:ピコルナウイルスの複製におけるPLA2G16の役割
細胞生物学:誘導されたオートファジーは腫瘍のプログレッションを促す