Nature ハイライト

惑星科学:地球のレイトベニアの起源

Nature 541, 7638

今回M Fischer-GöddeとT Kleineは、炭素質コンドライトを含む全てのコンドライトのルテニウム(Ru)同位体組成が、地球マントルのそれとは明確に異なることを示している。Ru同位体異常は、エンスタタイト・コンドライト、普通コンドライト、炭素質コンドライトの順に大きくなっており、日心距離がより大きい所で形成された物質ほどRu同位体異常が大きいことが立証された。著者たちは、月を形成した衝突の後に地球に集積した「レイトベニア」の起源は外部太陽系ではなく、レイトベニアが地球の揮発性物質と水の主要な供給源ではないと結論している。

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