Nature ハイライト

分子生物学:リボソーム停止時に翻訳を終結させる機構

Nature 541, 7638

リボソームがメッセンジャーRNA(mRNA)上で停止してしまったときには、リボソームが再利用できるよう、翻訳を終わらせなければならない。停止してしまう要因の1つは、終止コドンの欠如である。細菌は複数の救済系を持ち、そのうちの1つではArfAタンパク質が使われる。D Wilson、N GaoおよびH Jinの各研究グループがそれぞれ独立に、ArfA、終結因子RF2、終止コドンのない状況のmRNAと(Gaoたちは、さらにP部位tRNAとも)複合体を形成した細菌のリボソームの構造を決定した。それにより、ArfAのC末端がmRNAの進入チャネルに入る一方で、N末端がRF2を引き寄せ、終止コドンがなくてもRF2の活性なコンホメーションを安定化することが明らかになった。

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