Nature ハイライト

構造生物学:mitofusinの構造から得られたミトコンドリア融合の手掛かり

Nature 542, 7641

ミトコンドリアの融合は、ミトコンドリア機能にとって不可欠であり、ダイナミン関連GTPアーゼmitofusinの活性が必要である。mitofusinはミトコンドリア外膜に存在しており、異なるミトコンドリア上のmitofusin間でオリゴマーを形成し、同時にそのGTPアーゼ活性を利用することで、ミトコンドリアを融合させる。今回S Gaoたちは、短縮型のヒトmitofusin 1(MFN1)の結晶構造を決定し、GTPが誘導するコンホメーション変化が、MFN1の二量体化を促進してミトコンドリアの融合を引き起こすことを明らかにしている。今回の観察結果は、mitofusinの変異が原因となる疾患にとって重要である。

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