Nature ハイライト
腫瘍免疫学:腫瘍ネオアンチゲンが明らかに
Nature 543, 7647
がん体細胞変異が生み出すネオアンチゲンによって、悪性細胞と正常細胞を区別できるが、それらを個体ごとに確認・検証することが難題となっている。今回M Khodadoustたちは、ヒトB細胞リンパ腫ではMHCクラスII分子に提示されるネオアンチゲンが豊富に存在するという証拠を示している。ゲノミクスとプロテオミクスを統合した戦略を用いて、彼らは、変異腫瘍抗原がリンパ腫の免疫グロブリン重鎖および軽鎖に由来すること、そしてそれらがCD4 T細胞を介した細胞傷害性を誘導することを見いだした。
2017年3月30日号の Nature ハイライト
材料科学:結晶のエネルギー–構造–機能マップ
海洋保全:海を守るには人員が必要
神経科学:マウスと記憶を解読
がん:脂質代謝に関わる腫瘍抑制因子
惑星科学:木星と同じ軌道を逆行する小惑星
化学:光を発する鉄
環境科学:食料の国際貿易によって水が枯渇する
神経科学:脳内で音をマッピングする
腫瘍免疫学:腫瘍ネオアンチゲンが明らかに
がん:遺伝子融合タンパク質を2種類の薬の標的にする