Nature ハイライト
感染症:人獣共通感染症ウイルスの分布パターン
Nature 546, 7660
人獣共通感染症のウイルスは、多くが野生の哺乳類を起源とし、世界の公衆衛生における深刻な脅威となっている。今回P Daszakたちは、哺乳類宿主とウイルスの間の関係についての包括的なデータベースを作成し、その解析から哺乳類におけるウイルスの多様性パターンおよび人獣共通感染症ウイルスの分布を明らかにしている。任意の1種に感染するウイルスの数や多様性に影響を及ぼすさまざまな因子に加えて、種ごとの人獣共通感染ウイルスの割合を予測する因子が突き止められた。今回の研究ではさらに、新規の人獣共通感染症が見つかると考えられる哺乳類種や地理的地域も明らかになった。
2017年6月29日号の Nature ハイライト
神経科学:空腹による感覚の偏り
構造生物学:準備万全状態のスプライソソームを可視化
光物理学:高速通信のためのエンタングルしたキューディット
材料科学:波を生み出す液晶膜
進化学:四肢類系統樹の基部がより複雑に
感染症:人獣共通感染症ウイルスの分布パターン
微生物学:模倣で広がるポックスウイルス
免疫学:パーキンソン病の免疫要因候補
免疫学:腸内ウイルスから防御するインフラマソーム
がん:転移の際に起こるリンパ管新生の画像化