Nature ハイライト
免疫学:抗原特異性の予測
Nature 547, 7661
T細胞は免疫系において重要な役割を果たしており、受容体を使って特異的抗原を認識し、応答する。T細胞受容体はそれぞれ、T細胞発生の間に固有の塩基配列を作り出し、結果として非常に多様な配列が生じる。M Davisたちは今回、T細胞受容体の配列が抗原特異性とどのように関連するのかという難しい問題に取り組んでいる。彼らは、特異性の明らかになっているT細胞と、コグネイトペプチドと複合体を形成した主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に対するさまざまなT細胞受容体の相互作用についての構造的知見の解析から着手した。彼らは、これを用いて、T細胞受容体の標的のヒト白血球抗原(HLA)拘束性を予測し、特異的なMHCペプチドリガンドの発見に役立つアルゴリズムを考案している。
2017年7月6日号の Nature ハイライト
古気候学:暖水の上昇によって生じる氷床の後退
気候科学:氷の消失が生物多様性のホットスポットを脅かす
がんゲノミクス:非コード領域の乳がんドライバー変異
細胞周期:染色体構造の動的変化
生物物理学:GPCRによるGタンパク質活性化を追う
エレクトロニクス:ナノテクノロジーを使用するデータ記憶への理にかなった一歩
免疫学:T細胞受容体レパートリーの決定
免疫学:抗原特異性の予測
細胞死:化学療法が誘導する細胞死