Nature ハイライト
疫学:マラリアのメタ解析
Nature 550, 7677
R Snowたちは今回の画期的な研究で、サハラ以南のアフリカでの熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)の保有率について、これまでで最も大規模なデータセットを作成した。これには、115年にわたる3万以上の地点での780万人のデータが含まれている。この独特なデータセットの解析により、著者たちは1900年以降のマラリア保有率のパターンを説明し、伝播には急増期と急減期が何度かあったこと、そしてそれはおそらく異なるいくつかの寄与因子の結果であることを明らかにしている。重要なことに、最近の介入は2000年以降の前例がない伝播減少に寄与していたものの、アフリカ大陸全土で一様に伝播減少が起こっているわけではなかった。
2017年10月26日号の Nature ハイライト
植物進化学:色を生む規則的な不規則性
炎症:皮膚細胞が追い打ちをかける
創薬:阻害物質の妨害は腫瘍に有害
物性物理学:二次元の構造のスイッチング
ナノスケールデバイス:ミリ秒の分解能で細胞の質量を測定する
進化学:「雑踏した堤」を解き明かす
疫学:マラリアのメタ解析
がん:扁平円柱境界の細胞が食道がんにつながる
生物物理学:結合相手と遭遇するホットスポット