Nature ハイライト
地球科学:余震が地球の下部地殻に及ぼす衝撃的効果
Nature 556, 7702
流体は、せん断帯や破砕帯を通して地球の地殻に浸透し、下部地殻のレオロジー進化に強い影響を及ぼす可能性があり、そうしたレオロジー進化自体が造山運動時のリソスフェア応答に影響を及ぼす。下部地殻の上にある地震発生帯で起こる通常の地震活動によって、応力パルスが生じて下部地殻の余震が駆動され、こうしたせん断帯が形成される。今回B Jamtveitたちは、このような余震の影響を受ける下部地殻の体積はかなり大きく、付随する下部地殻の変成変化や構造変化を駆動する流体はこうした地震に続いて到達すると提案している。彼らは、これが、地殻の地球ダイナミクスに「トップダウン」の影響をもたらすと結論している。
2018年4月26日号の Nature ハイライト
生物工学:大腸がん細胞の多様化
腫瘍生物学:がん細胞におけるEMTと転移
量子物理学:エンタングルメントのスケールアップ
地球科学:余震が地球の下部地殻に及ぼす衝撃的効果
気候変動生態学:白化したグレートバリアリーフのその後
免疫学:炎症経路における求電子性のイタコン酸
神経科学:エネルギーバランスにおけるレプチンの役割の背後にある脳回路
構造生物学:NMDA受容体の働きを遮断する
構造生物学:NPY受容体の構造