Nature ハイライト
免疫学:炎症経路における求電子性のイタコン酸
Nature 556, 7702
イタコン酸は内因性の代謝産物で、マクロファージの活性化に続いて、炎症性サイトカインのサブセットを抑制することが示されている。今回の研究でM Artyomovたちは、イタコン酸とその誘導体であるジメチルイタコン酸がグルタチオンと反応し、Nrf2依存性および非依存性の両方の機構を誘導することを示している。どちらの機構もATF3を活性化し、ATF3がIκBζの合成を阻害することで、リポ多糖(LPS)に対する二次応答を抑制する。ジメチルイタコン酸は、乾癬のマウスモデルにおいてIκBζの阻害因子としても働くことが示された。
2018年4月26日号の Nature ハイライト
生物工学:大腸がん細胞の多様化
腫瘍生物学:がん細胞におけるEMTと転移
量子物理学:エンタングルメントのスケールアップ
地球科学:余震が地球の下部地殻に及ぼす衝撃的効果
気候変動生態学:白化したグレートバリアリーフのその後
免疫学:炎症経路における求電子性のイタコン酸
神経科学:エネルギーバランスにおけるレプチンの役割の背後にある脳回路
構造生物学:NMDA受容体の働きを遮断する
構造生物学:NPY受容体の構造