Nature ハイライト
化学合成:ロボットが機械学習で新しい化学反応を発見
Nature 559, 7714
化学反応の発見と最適化は、化学研究者にとっても医薬品業界にとっても同じように時間のかかるプロセスである。こうした発見プロセスにはセレンディピティーが伴うことが多いので、新しい反応性や新化合物を発見する方法はなおさら一貫性がなくなる。今回L Croninたちは、ロボットと機械学習を組み合わせて反応性を探索・評価する方法を報告している。このロボットは、機械学習アルゴリズムの指示で動作し、リアルタイム分析用の分光システム(核磁気共鳴法と赤外分光法)に接続されている。今回のシステムは、反応結果を評価するペースを速めるとともに、所与のデータセットの約10%に基づいて反応性を予測し、新反応を発見できる。
2018年7月19日号の Nature ハイライト
撮像技術:二次元材料のための高分解能電子顕微鏡法
心血管生物学:静脈から動脈への細胞運命切り換えの研究
医学研究:IL-23が前立腺がんを増悪させる
化学合成:ロボットが機械学習で新しい化学反応を発見
気候科学:始新世において同時に寒冷化した熱帯と極域の海洋
気候科学:海洋による熱吸収の低下によって生じる全球表面の急速な温暖化
がん遺伝学:急性骨髄性白血病のリスクを予測
分子生物学:PINK1とparkinの関係についての最新事情
分子生物学:プレスプライソソームの集合