Nature ハイライト
分子生物学:プレスプライソソームの集合
Nature 559, 7714
スプライシング過程に関しては、そのさまざまな部分に関して多数の構造が解かれているが、構造学的にまだ解明されないままとなっている領域もあり、その1つがスプライソソーム集合の初期過程である。長井潔(英国MRC分子生物学研究所)たちは今回、酵母のプレスプライソソーム、つまりA複合体のクライオ(極低温)電子顕微鏡像を捉え、報告している。この構造から、U1とU2というサブ複合体が相互作用する仕組みや、スプライソソーム中で5′スプライス部位がどのようにしてU6の方に移動し、B複合体の形態を取るようになるのかなどに関する知見が得られた。
2018年7月19日号の Nature ハイライト
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