Nature ハイライト
Cover Story:特集:科学の共有:社会と研究者が協働するとき
Nature 562, 7725
表紙の写真は、ミケア族の口述歴史家Remisy(左)がマダガスカルのトリアラ大学の歴史家Tsiazonera(右)と、マダガスカルのNamonte盆地のある共同社会の歴史について意見を交わしている様子である。こうした統合的な試みは、研究の結果によって影響を受けることになる人々がそうした研究の計画や推進段階から関与するという、研究の協働(co-production)の特徴である。こうした協働は、利害関係者、科学者、社会が変化をもたらすために協力して研究を進めることで、科学を取り巻く状況を一変させつつある。今週号の特集では、研究の協働の見込みと落とし穴について検討し、指針およびケーススタディーを示すとともに、こうした研究文化の変化によってどのように科学がより有意義で役立つものになり得るかに関するいくつかの個人的見解を紹介する。(Introduction)
2018年10月4日号の Nature ハイライト
気候変動生態学:温暖化した世界のツンドラでは植物の高さが増加する
神経免疫学:ナルコレプシーの病因におけるヒポクレチン特異的なCD4およびCD8細胞
医学研究:原発性肝臓がんの発生
生化学:転写因子とヌクレオソームとの多様な相互作用
フォトニクスデバイス:通信帯域において例外点周りを回る
応用光学:ニオブ酸リチウム電気光学変調器を進歩させる
生態学:暖かい春の影響
神経科学:線虫におけるDEETの作用機構
神経科学:ここはどこ?
メカノバイオロジー:灌流と機械的刺激が肝臓でのアンジオクラインシグナル伝達の引き金を引く
微生物学:グラム陽性細菌に見られる独特な細胞外電子伝達