Nature ハイライト
オプトエレクトロニクス:ペロブスカイトLEDをディスプレイや照明に
Nature 562, 7726
金属ハロゲン化物ペロブスカイトは、オプトエレクトロニクス特性が優れているため、安価な太陽電池技術向けの有望な候補材料になっている。こうした特性によって、金属ハロゲン化物ペロブスカイトは、フラットパネルディスプレイなどの発光デバイス材料としても興味深いものとなっているが、そうしたデバイスの量子効率は今のところ低過ぎるため競争力がない。今週号では2報の論文によって、照明やディスプレイにおけるペロブスカイト系デバイスの実用化に向けて、重要な進展がもたらされている。Z Weiたちは、外部量子効率が20%の大台を超える可視発光ペロブスカイトLEDの作製を可能にする組成分布操作方法を報告している。J Wangたちは、ペロブスカイトLEDにサブマイクロメートルスケールの構造を形成することによっても、20%を超える外部量子効率が得られることを示している。
2018年10月11日号の Nature ハイライト
がん:BRCA1バリアントを分類する
発生生物学:内皮細胞の補完的な供給源
天文学:ここにもあそこにも、至る所にあるライマンα放射
計算機科学:滑空を学習する
量子物理学:もう1つの種類の電子雑音
オプトエレクトロニクス:ペロブスカイトLEDをディスプレイや照明に
遺伝学:まれな神経発達障害のリスクはありふれた遺伝的変動の影響を受ける
発生生物学:in vitroでのHoxの共線性
生化学:リングヌクレアーゼはIII型CRISPRエフェクターを抑制する
分子生物学:scMNase-seq法を使って明らかになったヌクレオソームポジショニングの状況とクロマチンへの到達性
構造生物学:MBOATの1つの構造