Nature ハイライト
発生生物学:in vitroでのHoxの共線性
Nature 562, 7726
哺乳類の胚では、子宮での着床後すぐに体軸が決定される。この過程は、複数の転写因子の協調した作用によって指示される。しかし、こうした初期発生段階の胚を入手するのが難しいため、これらの因子が協調して体軸の決定を時間的・空間的に調節する仕組みを解明するのは難しかった。D Dubouleたちは今回、in vitroでマウスの胚性幹細胞の小さな凝集塊を誘導して、特徴的な胚の伸長と時間的空間的に共線的なHox遺伝子の発現が再現できることを明らかにしている。これは、初期の胚発生の研究に使える補完的なin vitro系となる。
2018年10月11日号の Nature ハイライト
がん:BRCA1バリアントを分類する
発生生物学:内皮細胞の補完的な供給源
天文学:ここにもあそこにも、至る所にあるライマンα放射
計算機科学:滑空を学習する
量子物理学:もう1つの種類の電子雑音
オプトエレクトロニクス:ペロブスカイトLEDをディスプレイや照明に
遺伝学:まれな神経発達障害のリスクはありふれた遺伝的変動の影響を受ける
発生生物学:in vitroでのHoxの共線性
生化学:リングヌクレアーゼはIII型CRISPRエフェクターを抑制する
分子生物学:scMNase-seq法を使って明らかになったヌクレオソームポジショニングの状況とクロマチンへの到達性
構造生物学:MBOATの1つの構造