Nature ハイライト
生化学:リングヌクレアーゼはIII型CRISPRエフェクターを抑制する
Nature 562, 7726
2017年に、III型CRISPRエフェクターはセカンドメッセンジャーであるサイクリックオリゴアデニル酸を生成し、抗ウイルス免疫に関わるCRISPR関連ロスマンフォールド(CARF)ドメインを含む因子を活性化することが報告された。しかし、この応答がどのように抑制され得るのかは不明だった。M Whiteたちは今回、サイクリックオリゴアデニル酸の分解を担う「リング」ヌクレアーゼも、CARFドメインを含むことを示している。このリングヌクレアーゼは、抗ウイルス機構を支えることができない直線状のジアデニル酸産物を生成し、それによりこの応答を抑制する。
2018年10月11日号の Nature ハイライト
がん:BRCA1バリアントを分類する
発生生物学:内皮細胞の補完的な供給源
天文学:ここにもあそこにも、至る所にあるライマンα放射
計算機科学:滑空を学習する
量子物理学:もう1つの種類の電子雑音
オプトエレクトロニクス:ペロブスカイトLEDをディスプレイや照明に
遺伝学:まれな神経発達障害のリスクはありふれた遺伝的変動の影響を受ける
発生生物学:in vitroでのHoxの共線性
生化学:リングヌクレアーゼはIII型CRISPRエフェクターを抑制する
分子生物学:scMNase-seq法を使って明らかになったヌクレオソームポジショニングの状況とクロマチンへの到達性
構造生物学:MBOATの1つの構造