Nature ハイライト
大気科学:中国東部からのCFC-11排出量の増大
Nature 569, 7757
クロロフルオロカーボンなどのオゾン層破壊物質の大気中濃度は、モントリオール議定書の合意に沿うように低下している。しかし、クロロフルオロカーボンのうち2番目に存在量が多いトリクロロフルオロメタン(CFC-11)の大気中濃度の低下が鈍化していることが近年報告され、全球の排出量の増大が示唆されている。今回S Parkたちは、中国東部からの排出が全球のCFC-11の排出量増大の約40~60%、あるいはそれ以上を占めており、新たな生産と使用の結果である可能性を見いだしている。
2019年5月23日号の Nature ハイライト
発生生物学:細胞競合が皮膚形成を可能にする
がんゲノミクス:次世代CCLEデータベース
化学生物学:光でタンパク質を制御する
合成生物学:コドンを3つ減らして61通りに
物性物理学:室温超伝導へ向けて
量子物理学:シリコンキュービットによる論理演算のベンチマーキング
物理化学:氷をゆっくり圧縮する
大気科学:中国東部からのCFC-11排出量の増大
細胞生物学:血管内皮を通り抜ける低密度リポタンパク質の輸送
がんの代謝:がんで見られるNAD代謝の2つの様式