Nature ハイライト
生態遺伝学:異なる気候でシロイヌナズナのゲノムが受ける選択
Nature 573, 7772
D Weigelたちは今回、スペインとドイツの2つの野外研究施設で、517のシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)系統を用いて異なる気候をシミュレートする実験を行った。そして、得られたデータセットを解析することで、ゲノム規模での自然選択のパターンや、そうした選択の環境の違いとの相関を調べた。著者たちはまた、シロイヌナズナのゲノムが受ける環境に関連した選択のシミュレーションを行い、こうした手法が、植物ゲノムが受ける気候変動に駆動される選択を予測するための原理証明方法となると提案している。
2019年9月5日号の Nature ハイライト
神経科学:ヒト大脳皮質細胞タイプの高分解能アトラス
免疫学:周期的圧力のPIEZO1によるメカノセンシングは免疫を活性化する
神経科学:進行性多発性硬化症における細胞タイプおよび進行段階に特異的な変化
天文学:クエーサーにエネルギーを供給する高速のインフロー
ナノ科学:魔法角ねじれ2層グラフェンにおける分光観測
有機化学:含フッ素アミド構成要素の直接的合成
地球科学:小地震も大地震も同じように始まる
古生物学:太古の眼から得られた新たな視点
生態遺伝学:異なる気候でシロイヌナズナのゲノムが受ける選択
神経生理学:ストレスの管理
分子生物学:相分離の調節