Nature ハイライト
電子材料:仕事関数をどこまで低くできるか?
Nature 573, 7775
有機半導体に電子を効率よく注入する能力は、デバイスの性能に欠かせない場合があるが、これには実用上の課題がある。半導体の電子親和力に合わせる必要性から、一般に仕事関数の低い金属電極が必要になるが、そうした電極は周囲条件下での作製が困難で、好ましくない反応性を示す可能性がある。今回C Tangたちは、最初の液体ホスト中では比較的不活性(つまり、「潜在的」)だが、析出後に活性化されて電子注入・抽出特性が優れた固体ポリマー層をもたらす多価イオンを用いた代替戦略を提示している。この方法によって、周囲条件下での取り扱いが容易になる。
2019年9月26日号の Nature ハイライト
電子材料:仕事関数をどこまで低くできるか?
免疫学:膜で組み立てられたTCR–CD3の高分解能クライオ電子顕微鏡構造
物性物理学:圧力下の水素
化学合成:ペルセアノールの合成
地球化学:キンバーライトは深部の孤立したマントル貯蔵庫に由来する
古生物学:明らかになった最初期の鋏角類
免疫学:細胞の生死の運命を決める可変抵抗器としてのDDX3X
がん:細胞の代謝が細胞状態の前悪性から悪性への移行を調節する
分子生物学:B細胞のV(D)J組換え機構
生化学:翻訳開始を単一分子蛍光顕微鏡で観察
生化学:低障壁水素結合を見る