Nature ハイライト

物性物理学:銅酸化物超伝導体を二次元にする

Nature 575, 7781

非従来型超伝導体である銅酸化物は層状物質であり、こうした銅酸化物群においては超伝導の準二次元性が十分実証されている。しかし、極めて薄い膜であっても銅酸化物の超伝導特性が影響を受けないことを示す明確な証拠はない。今回Y Zhangたちは、銅酸化物の単層を剥離し、試料の劣化を最小限にすることで、銅酸化物の電子特性は二次元になっても変化しないことを実証している。剥離された単層を用いれば、(化学ドーピングを用いる代わりに)ゲートによって制御される電荷キャリア密度の関数として銅酸化物の物理を調べることができる可能性がある。

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