Nature ハイライト

分子生物学:2つの顔を持つ巨大複合体

Nature 575, 7781

DNA鎖間の架橋を修復する際の重要な段階の1つが、ファンコニ貧血(FA)コア複合体によるFANCD2–FANCI複合体のモノユビキチン化である。今回L Passmoreたちは、メガダルトン級のこのFAコア複合体の構造を明らかにしている。この複合体は中核にヘテロ三量体が作る二量体があり、そこにさらに5つのサブユニットが集合している。珍しいことに、2個のFANCLサブユニットは異なったコンホメーションをとっている。複合体のこの全体としての非対称性が機能的にどのような意味を持つのかを解明するには、さらに研究が必要だろう。

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