Nature ハイライト
工学:羽ばたく鳥型ロボット
Nature 575, 7781
磁場制御は、テザーなしで小型ロボットを操作する最も有望な方法の1つである。しかし、そうしたロボットを操作して2種類以上の運動を行わせるには、複雑な磁場か、ロボットの磁気部品の注意深い制御が必要だが、いずれも小さなスケールでは特に困難である。今回J Cuiたちは、ナノ磁石を埋め込みヒンジで連結されたパネルでできた、さしわたしが100 μmに満たないマイクロマシンを開発している。個々のパネルには異なる形状のナノ磁石があるため、磁場強度を変えることによって複数の作動モードを実現できる。この能力は、翼を羽ばたかせたり、首や尾を曲げたりすることのできる極めて小さなロボットの「鳥」で実証されている。
2019年11月7日号の Nature ハイライト
実験物理学:陽子半径の見直し
物性物理学:銅酸化物超伝導体を二次元にする
工学:羽ばたく鳥型ロボット
進化学:そこは「エデンの園」だったのか
社会科学:成功と失敗を予測する
神経変性:厄介ものを取り除く
がん遺伝学:転移性腫瘍の全がん全ゲノム解析
がん:変異型KRAS阻害剤の最初の臨床活性
微生物学:腸内微生物群を免疫で武装
分子生物学:2つの顔を持つ巨大複合体